構築経緯
初手で「そっちがダイマックスすんの!?」ってなる構築を作りたく、シリーズ8環境のトルネロス+カイオーガの並びから着想を得てトルネロス+カメックスを使ってみることに。おいかぜだけでなくあまごいも有名で、カメックスをガンガンサポートしそうな見た目してるのがいいです。
初手でダイマックスを切る構築なので、基本選出の後発には詰め性能が高く捲られにくいことが要求されました。またカメックスをダイマックスさせるプランも採りたいので、ホウゲキと相性がいいとなお良いです。これらを考慮して、後発には無難にウーラオスとゴリランダーを採用しました。
カメックス構築の運用、ウーラオスとゴリランダーの調整は以下の構築記事を参考にしました。
この4体を確定枠として試運転してみて、最後の2枠には①トルネロスとカメックスの両方が不利をとるでんきタイプ②ダイジェットの打ち合いで上を取られるような並び(ドラパ+エレキ、雨グドラなど)への対策が必要だと感じました。いろいろ考えた結果、①に対してはひらいしん枠で、②に対してはトリックルームによる切り返しで対応するのがいいだろうと思い、ポリゴン2とガラガラ(アローラ)を選びました。
この2匹は両方トリックルーム適正があること、サイドチェンジの採用で縦横両方の補完がとれることがメリットだと考えました。
使ってみてね~
個体紹介
トルネロス
155(4)-×(0)-90(0)-177(252)-100(0)-179(252)
ぽけっとふぁんくしょん!主にダイマックスを切って相手を殴っていきます。
技構成はダイジェットのベースになり非ダイマックスでも使えるエアスラッシュ、ダイアークでしおふきの火力を増強できるあくのはどう、ダイマックス権をカメックスに譲るときにサポートとして使えるこごえるかぜとおいかぜです。
アタッカーとしての性能を重視して臆病CSにしましたが、ダイマックスした状態での打ち合いに弱い(確2に押し込まれる)ので耐久に振るのも一考かもしれません。相手のダイマターンを枯らす目的でけっこうダイウォールします。
カメックス
カメックス@うしおのおこう(げきりゅう・ひかえめ)
169(116)-×(0)-121(4)-150(252)-126(4)-115(132)
しおふき/あくび/ねこだまし/まもる
ぽけっとふぁんくしょん!ダイマックスする振りをします。たまにダイマックスします。
技構成は威力150のホウゲキになり、範囲技としてダイマックスを切らなくてもダメージを狙えるしおふき、HPが削れても仕事ができるようにあくび、初手でしんどいポケモンの動きを止められるねこだまし、生存意識のまもるです。
火力も耐久も中途半端ですが、Sが上昇した状態から振り回すあくびはかなり強力でした。ダイマックスしたときに草タイプへの打点になることかられいとうビームも一考の余地があると思います。ここでは非ダイマックス状態での性能を重視して上記の構成になりました。
ウーラオス
どの構築にもいるポケモンです。特に説明することはありません。
ゴリランダー
カメックス軸と相性のいい後発ポケモンです。
調整、技構成ともに上に引用したさとちんさんの記事を参考にしました。
はたきおとすをねこだましに変更したのは、初手に出して猫+トリックルームの動きができるようにしたかったからと、ウーラオスが横にいるときの詰め性能が上がると考えたからです。Sを1段階上昇でウーラオスを抜くラインまであげることは必須だと思います。
ポリゴン2
トリックルームを張ってもらうためにいれました。
技構成はタイプ一致で最低限の火力が出せるトライアタック、コンセプトのトリックルーム、詰めの場面で使うかいでんぱとじこさいせいです。調整は配布された個体の流用なので適当です。
トリックルームを構築に加えたことで、中速のカメックスとゴリランダーを活かす立ち回りの幅が増えたのはよかった気がします。かいでんぱはサンダーやGファイヤーはテッカグヤといった特殊ダイジェッターを涙目にするためにも使えるな~と思っていたのですが、あんまり当たりませんでした。打つ機会が少なかったので、この枠はなにか別の技に変えてもいいと思います。
ガラガラ(アローラ)
ガラガラ炎霊@ふといホネ(ひらいしん・ゆうかん)
155(156)-145(252)-143(100)-×(0)-100(0)-45(0)
フレアドライブ/シャドーボーン/ホネブーメラン/サイドチェンジ
ぽけっとふぁんくしょん!雷を吸ってもらいます。
技構成はタイプ一致打点のフレアドライブ、シャドーボーン、タスキを貫通できダイマックスわざとしても強力なホネブーメラン、ダイウォールのもとになり非トリックルーム下でも仕事ができるサイドチェンジで完結しています。
この子の役目は初手のレジエレキをはじめとした電気タイプに「裏のガラガラにダイサンダー吸われたくないな~」と思わせることであり、環境に蔓延する悪ウーラオスに滅法弱いため実際に選出することはあまりありません。
珠ブリザポスのA+1ダイアース(10まんばりきベース)を5割強で耐えるよう調整していますが、こちらのダイバーンも晴れ下かB-1でないと耐えられるので頑張って上をとらないと厳しそうです(あたったことなし)。
選出パターン
【基本選出】
先発:+
後発:+
トルネロスダイマックスで不意をうちアドをとれそうな構築、追い風下のキョダイカメックスが刺さっている構築に選出します。またよくわからない構築に対してもとりあえず選出してトルネロスがダイマックスしていきます。
- 対おいかぜ
相手視点だとトルネロスのおいかぜで上を取られたくないので、相手の行動はおいかぜを合わせるか、挑発でこちらのおいかぜを封じるかだと思います。したがって、猫+ダイジェットを追い風erに集中でアドをとれます。(エルフーン想定です。耐久のある追い風erは知りません。) - 対トリックルーム
初手でトリックルームを起動しようとしてくる場合、相手視点ではトルネロスの挑発をなんとか防がないといけません。したがって、猫(ガエンなど)+ポリゴン2 or サマヨールのような並びにはダイアーク+しおふきをトリル役に集中することで爆アドの翁です。指+高耐久トリル or タスキトリルの並びは、起動を止められずまたトリルターンを凌げないので、このようなときは後述のトリル選出をして、相手のS操作に合わせていきます。また、スイッチトリル(トリル起動要因が後発に控えている選出)も苦手です。 - 対レジエレキ
こちらの初手の二匹が、初手に出てきやすいレジエレキを苦手としているので不利に見えます。しかし、相手視点はダイマックスしたり10まんボルトで削りを行おうとしてガラガラに無効化されるのが最もイヤなパターンなので、エレキネットで確実にダメージを与えつつS操作をしていくのが安全な選択肢になります。したがって、レジエレキ方向への猫+ダイアークが通ります。
どれも相手依存ではありますが、起こりやすい展開に対し意表を突きやすいのがトルネロスをダイマックスさせる強みかなと思います。
実際はこのように簡単にアドをとれる対面ばかりではないですが、相手が初手ダイマ構築ならダイウォール/まもるを駆使して相手のダイマックスを枯らしつつ削ること、打開ダイマ構築なら初手の2匹を確実に落としてあげるor欠伸で機能停止に追い込むことを意識すれば、後発2匹の驚異的な対面性能のおかげでなんとかなることも多いです。
【トリックルーム選出】
先発:+( or )
後発:( , , ,)から2匹
なんかはっきりしない物言いになってしまいました。ダイジェットの打ち合いで押し負けそうだったり、相手のトリルに合わせたりしたいときに使う選出パターンです。
先発でねこだましによる補助を受けたりしながらトリックルームを張り、後ろからダイマックスエースを出します。ダイマ権を使うのはガラガラに限らず、相手に応じてカメックスやゴリランダーにも使っていくことを考えて選出しましょう。ゴリランダーも思ってるよりDM適正があるので、非ダイマ半減相手なんかにも怯まず積極的にキョダイコランダを打っていいと思います。
- 対ダイジェットが追いつかないパーティー
冒頭でも書きましたが、ドラパルト+レジエレキやトノグドラみたいなのが当てはまります。猫+トリックルームで展開して、素早さ有利な状況からこちらのダイマックスポケモンを通していきます。 - 対特殊ダイジェッター
前述したサンダー、ガラルファイヤー、テッカグヤなどはトルネロスのダイジェットに耐性がある(あるいは特殊耐久が非常に高い)ため、ポリゴン2を選出してトリックルームを張ってから、上からかいでんぱを連打するのが有効です。 - 対トリル(防げなさそうなヤツ)
初手でトリックルームを張られてしかも相手が3匹以上残っているような盤面では、トルネロスにダイマックスを切ってしまっているとまず負けます(だいたいブリザポスがエースなので)。そこでポリゴン2をこちらも選出し、耐久力を役立ててトリルターンを枯らしたり、トリックルームを解除していったりすることで優位に動ける盤面を作っていきます。ブリザポスが強すぎてどうやっても不利ですが頑張りましょう。
さいごに
強い構築では必ずしもないですが、面白いアイデアを形にできたことには達成感がありますね。勝率が良かったので上を目指したかったのですが、課題とスプラトゥーンをやってたら6月が終わりました。スプラ3の発売までにはウデマエXに乗りたいところです。