【剣盾ダブル s8,9の構築メモ】ポリゴンZ軸、構築とその変遷

初めて自作構築で3桁乗ってうれしかったのと、ダブルやってるフォロワーさんが順位とか気にせず構築記事書いてくれって言っていた気がしたので書きます。もう使えない構築ですが暇つぶし程度にお読みください。

 

 

 シーズン8

経緯

最強ポケモンマスターのいとうくん(@Gardevoir_dawn)のポリポリ構築使ってたらサマヨポリの手助けダイアタックにボコボコにされたので、腹いせにぼくも使うことにしました。

はじめは相手の後発ダイマックスをいなせるレンズ粉バナ+木炭コータス。サマヨいるならトリル偽装できるやん!(は?)(逆張り)(素直にトリルしろや)とのことでサマヨと並べてトリル感を醸し出せるタスキバンギ。タスキバンギを出すなら隣でダイジェットするのが強いので指トリルの並びも作れる強運爪キッスの6匹で潜っていました。

しかし、粉が命中不安だったり火力が不足してたりトリルを張られたときの立ち回りが窮屈など、バナコータスが上手く機能しない問題点がありました。

そこで、バナコータスと選出率の低かったバンギを抜いて、環境で見ることの多い御三家サイクルの並び(ガエン+ゴリラ+アシレーヌ)を加えたところ、なんかいい感じになったのでシーズン8はこれを使うことにしました。

 シーズン8で使用した並び

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サマヨール@しんかのきせき
サイドチェンジ/てだすけ/いたみわけ/ナイトヘッド

ポリZ@いのちのたま
トライアタック/はかいこうせん/あくのはどう/まもる

アシレーヌ@こだわりメガネ
ハイパーボイス/マジカルシャイン/ふぶき/ハイドロカノン

ゴリランダー@とつげきチョッキ
グラススライダー/ウッドハンマー/とんぼがえり/ねこだまし

ガオガエン@フィラのみ
フレアドライブ/DDラリアット/すてゼリフ/ねこだまし

トゲキッス@するどいツメ
マジカルシャイン/エアスラッシュ/ねっぷう/このゆびとまれ

 

初手サマヨ&ダイマポリZで数的有利をとってアシレーヌトゲキッスの全体技やゴリランダーの先制グラスラで狩り残しを一掃する第一のプランと、御三家サイクルによって相手の削りやダイマターン稼ぎ、デバフ掛けを行ってからダイマキッスを通す第二のプランを両立した構築です。

シーズン終盤の4桁帯をすぐ通過でき、使用感はよかったです。流れに乗ってれば3桁のもうすこしいいとこまで登れたと思っていて、そこは少し後悔しています。(最高900位台)

この構築の課題点として、バナコータスが重いことがありました。そもそも御三家サイクルが不利をとっていて、プラン1でもポリゴンZの仕事が制限されがちになっていたと感じます。(ポリゴンZが控えめでSを削っていたためです)

 

 シーズン9

  経緯

シーズン9になって、こげぱん君(@kogepannachan)が日本一決定戦本選で使用した構築がTLに流れてきました。

kogepanna.hatenablog.com

 

これを見て、まず並びが非常に似通っていたことに感動しました。こげぱんくんはUSUMから結果を残しているあきらかな強者で、剣盾にダブルを始めたぼくが彼と似た並びに自力でたどりつけたことは正直めっちゃ嬉しかったです。

とは言え構築の完成度は明らかにこげぱんくんのものが高く、彼のものを参考にしてシーズン9の構築を組んでいきたいと考えました。

第一に試したのは、サポート役としてのピッピの採用です。サマヨールのサイドチェンジはポリゴンZに飛んでくる技を透かすのに優れていますが、一方でサマヨールに飛んでくる悪技や催眠技などを食らってしまう可能性があります。ピッピはこの指で(一部の例外を除き)完全に安全な場をポリゴンZに提供できる、盤面をコントロールしやすいサポート役です。また指を打たなくても場にいるだけで隣の耐久を上げられるのも優秀です。

また、バナコータス相手にも五分以上で動くために、構築を改良していくことを考えました。正直な話、シーズン9のほとんどはバナコータス対策の迷走に費やしました。bo3ほどバナコータスが蔓延っていたわけではなかったと思いますし、冷静に考えてドラパテラキオンとかの方がよっぽど重かったのでそっち方面を対策するべきでした。(反省)

紆余曲折あって、最終的に落ち着いたのが以下の構成です。

 シーズン9で使用した並び

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ピッピ@しんかのきせき
このゆびとまれ/てだすけ/こごえるかぜ/まもる

ポリZ@いのちのたま
トライアタック/はかいこうせん/あくのはどう/まもる

ガオガエン@フィラのみ(ぼうじんゴーグル)
フレアドライブ/DDラリアット/すてゼリフ/ねこだまし

ゴリランダー@こだわりハチマキ
グラススライダー/ウッドハンマー/10まんばりき/ばかぢから

バンギラス@きあいのタスキ
いわなだれ/ダメおし/ばかぢから/まもる

トゲキッス@するどいツメ
マジカルシャイン/エアスラッシュ/ねっぷう/このゆびとまれ

 

はい。結局ほとんど変わってません。

変更点としては、

  1. ピッピの採用。指手助け守るまではほぼ確定で、相手のタスキ枠の処理を簡単にするためにこご風を搭載しました。
  2. アシレーヌバンギラスへの変更。もっとも悩んだバナコータスに選出する駒としての採用でした。後ろから天候を奪う形で出せばダイアタック等でSが1段階下がったバナを抜けます。キッスのダイジェットに乗せられるよう準速です。
  3. ゴリランダーの持ち物を変更。アシレーヌが抜けてサイクルパーツとしての役割が薄くなったため、先制技の火力を上げるためハチマキを持たせました。
  4. ガエンの持ち物の変更(一時的)。バレルに打点を持つポケモンが眠らされたらどうしようもなくなるため、持たせるときがありました。哀しいことにゴーグルを所持しているときは一度もバレルとマッチングせず、悟りを得ました。

以上の4点に纏められます。

使用してみた総評として、全体的に前のめりなポケモンが増え、かえって窮屈になってしまうことが多く感じました。サイクル選出がなくなってシーズン8に用いていた後発ダイマックスプランが取りにくかったのが一因だと考えています。

より具体的な問題点を以下に挙げていきます。

  1. ピッピの扱いが下手。「ピッピは場にいるだけで仕事をする」という文句に囚われ、この指をすべきタイミングで守るを押してポリゴンZが大きく削られる、ということが何度かありました。
  2. ミラーへの解答がない。こちらのポリゴンZは控えめでSを削っているため、ポリピッピミラーでは大きく不利をとります。のくせに解決策がない。いちどタスキバンギをダイマさせて勝利をもぎ取りましたが、行き当たりばったりの立ち回りでなくちゃんと解答を用意すべきだったと感じます。いちおう、シーズン8構築はサマヨのサイチェン圧にミラー対策を任せて(るつもりで)いました。
  3. 格闘の通りの良さ。ピッピとキッスが格闘に有利寄りですが、前者は指要因で疲弊が尋常でなくはやいためぜんぜん対策になっていません。実質キッスしか打ち合えなくてほんとうにキツイです。
  4. バンギのダメ押し。使わない。うっぷん晴らしでいいと思います。
  5. キッスに守るが欲しい。抜くならねっぷうとかだが使わないこともないので難しい。

こんな感じです。

こげぱんくんの構築は指トリルをサブプランに入れていましたが、自分のオリジナリティを出したいという謎の意地により採用しませんでした...。迷走してる暇で使用感を試すくらいはすべきだったと思います。

最終順位は、シーズン8が1030位、シーズン9が1323位でした。目標に3桁中盤を掲げたので、シーズン10こそ達成したいと思います。

 

 ポリゴンZ軸について

後学のために、いろいろまとめ。

 概要

ポリゴンZは、特性てきおうりょくと破壊光線を元ワザとしたダイアタックにより、ダイマックス状態で高い火力を出せることが特徴のポケモンです。
したがってこのポケモンは、序盤に相手の頭数を減らしていくことに長けています。

一方で弱点も存在しています。まず1つは、耐久力に欠けている点です。ダイマックスしても、威力の高い技や抜群技をくらえばすぐに先制技圏内に入ってしまいかねません。
そのため、隣のこの指で相手の攻撃を透かしたり、S操作によって自身を縛っている相手ポケモンを先に排除するなどして、ダイマックスターンをフルに活かしていくことがポリゴンZの特徴を活かすためのポイントになっていきます。

2つめの弱点として、ポリゴンZの高火力ノーマル技を半減する岩タイプあるいは鋼タイプの処理が難しい点です。昨シーズンまではバンギラスジバコイル、今シーズンからはアーマーガアやジュラルドンやナットレイがその筆頭になるかと思われます。
特にアーマーガアはダイアタック(ダイアークも)の追加効果をミラーアーマーで反射してくるため、隣を殴っていてもデバフを自分自身にかけられてしまいます。サブウェポンとしての10万ボルトを採用したり裏で対策する必要があるでしょう。

それから、ポリゴンZをメインのダイマックスエースにして戦う際はミラー対策も欠かせません。逆にこちらがアーマーガア等を採用したり、ゴーストタイプでサイドチェンジしてダイアタックを透かすのも一手でしょう。最速勝負でない解答を何か用意してあげたいところだと思います。

したがって、ポリゴンZをメインとして構築を組む際には

  1. ダイマックス中のサポート
  2. いわ・はがねタイプ対策
  3. ミラー対策

の3点に気を配るとよいでしょう。もちろん極端に不利な構築があればそれを真っ先に改善すべきですが、新環境がスタートしてまだ早く、ぼくがよくある並びを把握できてないため省略します。

 

 サポート役のサマヨとピッピについて

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いいところ

  • おみとおしでゲームプランが立てやすい(めちょ大事)
  • トリックルームを打てる
  • ミラーで相手がダイアタックを打ちにくくなる(サイチェン警戒で)

悪いところ

  • サイチェンをミスるとポリゴンZが危険に晒される
  • 環境に多い悪ウーラオスに弱い

 

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いいところ

  • このゆびとまれポリゴンZを確実に守れる
  • 特性によって耐久力を補助できる。威嚇やバクアなどのデバフと相性がいい
  • 補助技のバリエーションが豊富(こご風・マジフレ・歌う・ひかりのかべ・瓦割りetc)

悪いところ

  • 輝石込みでも耐久がやや薄いか。この指ですぐ沈む
  • 打点がなく、残ってもやることがない

 

もちろんこいつらだけじゃなくて、電磁波両壁のできるオーロンゲやニャオニクス、先制おいかぜのできるファイアローなども選択肢に入ります。あくまで参考までに。