竜王戦 5xx位 反省

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竜王戦にあたって考えていたこと】

見せ合いなし3匹ということで、構築の全対応性が求められるルールだと当初は考えた。最初に自力で組んだワダチカミコライ

はその思想で組んでいて、タスキワダチやオボンコライドンで十分な対面性能を保ちながら、ワダチのこうそくスピンでどくびしを、ワダチのがむしゃらやカミのいたみわけで再生持ち受けの対策をできるように広めに組んだ(つもり)。
ただ、全対応は不可能に近いことが分かっていたし、次第に切る構築を切って大多数に負けない構築に仕上げることを考えるようになった。

 

いくつかの構築アーキタイプを触って感触を確かめた。どくびし系統として使ったグライドヒドコライでは、悪くない戦績だったものの火力のあるミライドンに崩されることが多かった。サイクル構築として使ったミライペリワダチは直感的にさわれてよかったが、崩しの手段に欠けており簡単に受けポケモンで止まってしまうのが気になった。受け構築として使ったミライハピラッシャは回復手段の乏しいラッシャを起点として役割集中で突破されがちであり、またTODに慣れておらず立ち回りを習熟させられるか不安があった。

環境における構築アーキタイプについては、サークルメンバーと話すうちに送ってくれたこのテキストをたいへん参考にした。

コライドン+パオカミ熊ランドカバ等スタン
ミライドン+ソフト受けサイクル(ワダチペリッパーランドなど)
ミライドン+ハード受け(ラキハピグライラッシャドヒド)
毒菱展開(フロルグライハリーマンドクガ+竜+ツツミなど)
壁展開(ロンゲ+エレキシード未来or剣舞コライなど)

こうして様々な策を考えるものの、決定的なアイデアなどは思い浮かばずに本番直前になった。ちょうど後輩と雑談していたとき、自分の口からふっとイダイトウの名前が出てきて、ラス1の枠としておはかまいりが強力なのではないかと考えた。また、同時に初手に繰り出す身代わり瞑想エナジーカミが活躍することもあり、「自分で考えたこの軸がどれだけやれるか試せるなら負けても納得がいくだろう」と考えてカミコライイトウを持っていくことにした。

 

【意識したことまとめ】

・対面性能を意識(上から殴れるカミ、オボンドレパンコライの打ち合い性能、タスキイトウ)

・受けで止まらない策を仕込む(瞑想身代わりショックカミ、コライのいやなおと)

【敗因】

・どこにでもいるフェアリーテラスの地面タイプをかなり過小評価していた。とくにディンルーとカバルドンが重く、解決できそうな瞑想ムンフォを吹き飛ばしで流してくるのが致命的。妖テラチョッキマンムーをムンフォ+コライのニトチャ+2*じだんだで落とせなかったときは絶望感やばかった。

・上記と関連して、ステルスロックを撒かれるとイダイトウの動けるターンが1ターン減ることも致命的だった。1ターン耐えればこうそくいどうですばやさ関係を逆転させたりアクアジェットで押し込んだりできるし、その部分がイダイトウの強みでもあるからこれは本当に厳しかった。

・ハバタクカミも、動けないことこそ少ないが動けたとして仕事できるわけではなく、それが試合を左右することが多いなと感じた。上記のマンムーや、ふつうにコライに炎テラニトチャ打たれるのも(テラス切らせたとはいえ)不利を作る。対物理性能を落とし過ぎたのでみがわりのとこをでんじはのほうが偉かったかもしれない。

・コライカミパオやコライガチミミのような構築には対面性能で順当に負ける(ガチグマから入ってくれるとそこそこ有利になる)。「対面性能がある」だけのポケモンを採用した結果「対面性能が高い」構築に負けてしまったのは、想像力が足りなかった。上位帯で当たるだろう少数の受けを意識するより、初心者を確実に倒してくるボリュームゾーンの中位帯を対策するべき(これは予選にも活きる)。

 

【そのほかの課題点】

・構築の決定プロセスは未だ問題が残っている。最後の一押しが「自分で考えたから」になりがちなのが本当によくないと思っているので、予選では「他人のアイデア・他人の構築を使う勇気」を持ちたい。

・潜るタイミングも良くない。自分は強くないので、最終日に強い人とたくさんあたるよりは毎日潜って勝てる相手にしっかり勝っていくほうが現実的だと感じている。予選第一回ではこの潜り方をやってみる。

・負けへの対処。時間をおく方がいいのかどうか自分でも分かっていない。

 

【よかったこと】

・連続で潜ることができた。「みんなのこの環境の結論はなんなのか、俺と試してみよう」という心構えを作ると気分よく潜れる。

・練習を重ねたことで、構築の動かし方がかなり固まっていたのは良かった。

・上位帯のひとの中に似たようなポケモンを使っているひとが多いのは嬉しかった。オボンドレパンニトチャコライは何人か使っていたし、8位の東工大のひともイダイトウを使っていたね(コライドンを確1に押し込むのろいのおふだ、それです...)。