簡潔に書く。
【コンセプト】
・相手から見えにくい対面構築
【構築経緯】
イダイトウ入りの構築で試運転していた際、耐久振りに振って弱点保険を持たせることで対面性能が高くなる点に気づいた。
また、初手に投げるのに適当なポケモンが分からずいろいろ考えていたところ、カシブのみで行動保証を確保したハバタクカミが色々な問題点を解決することに気が付いた。
この時点でイトウとカミが対面的なので、「相手から見えにくい対面選出」を組むことが目標になった。
基本選出の2体目はもともと使用していたヒスイゾロアークを流用できた。タスキで対面性能が確保されていて、2体目には相手から考慮されにくいだろうことがアドバンテージと考えた。
イダイトウは能動的な火力上昇手段を持たず、要塞化・詰ませに弱い。これに対抗するために、搦め手に強く高火力なメガネ持ちのサーフゴーを採用することにした。
ここまでで選出の軸が出来上がっているので、残りは相手の選出誘導としての役割を第一とした。
対面に寄せているので、基本的にはアッキのみやタラプのみをもったラウドボーン・ソウブレイズ・サーフゴーが厳しい。特にサーフゴーは、でんじはから麻痺待ちされるだけで不利な状況になる。
サーフゴーを牽制できそうなタイプのうち、こうした積みを見た目で拒否できることを評価して、ラウドボーンを採用した。構築に合った型として、対面的に押していけるチョッキを選択した。
ここまででかなり対面構築っぽくない並びができているので、最後にトリックルームを使える起点作成役がいると型や動きの誤認をより誘えると考え、ミミッキュを採用した。
【個体解説】
ハバタクカミ
実数値(努力値): 139(68)-x-106(244)-172(132)-156(4)-179(60)
技構成 : ムーンフォース/あくのはどう/シャドーボール/みがわり
もちもの : カシブのみ
テラスタイプ : みず
調整意図 :
ゾロアーク警戒で悪技を多く打たれがちな点から、初手に置くポケモンは悪タイプ等倍が望ましいと考えていた。
これを実現するポケモンのうち、サフゴ+ゾロに一貫する悪打点、ミカルゲ(ヤミラミ)+ゾロに一貫するフェアリー打点を命中安定で打ち分けられるという点を評価して採用した。
Sブーストも同様に行動保証を確保するアイテムだが、カシブにすることでゾロアークでないとバレない点がよい。悪技+かげうちのような動きに対して2回動きやすいのもよい。
イダイトウ♂
実数値(努力値): 213(140)-146(4)-111(204)-x-110(116)-104(44)
技構成 : アクアブレイク/おはかまいり/スケイルショット/アクアジェット
もちもの : じゃくてんほけん
テラスタイプ : ノーマル
調整意図 :
- S - 2段階上昇で最速カミ抜き
- HB - ミミッキュのシャドクロかげうち意識
- D - できるだけ耐える範囲を広く
対面性能の高い耐久振りじゃくてんほけん型。相手の考慮からやや外れており、勝ちを拾いやすいと考えて積極的に選出した。
テラスタイプは、2ターン目の影うちを無効化できるノーマルとした。ふいうちと影うちを両方半減にできる悪テラスも採用の余地があったと思うが、ミラーのおはかまいりを無効にできることが偉かったので後悔はない。
スケイルショットは珍しいわざだと思うが、相手のテラスタルが見えていない状況での中間択として便利なわざだと考えていた。結果として一度しか使わなかった(しかも負けた)。
ヒスイゾロアーク
実数値(努力値): 131(4)-120-80-177(252)-72-178(252)
技構成 : あくのはどう/シャドーボール/かげうち/のろい
もちもの : きあいのタスキ
テラスタイプ : あく
調整意図 :
- S - 最速
テンプレートなヒスイゾロアーク。
構築に入れておくことで相手の技選択を歪ませられるため、考察当初から最後まで入れ得だと考えていた。
当初使っていた物理型の起点になりやすさに不満があったので、補正がなくても火力が出る特殊型に変更した。二番手でのゾロアークは初手ほど警戒されないため、ゴースト技をそこそこ打たれてにちゃにちゃした(逆ににちゃにちゃされないようこちらは心掛けた)。
技構成に「ほうふく」を入れていたときもあり、採用してれば拾えた試合もあったのでそこには後悔がある。ただこの技構成のどれかを捨ててまで採用するべきだったとは言えなさそう。
サーフゴー
実数値(努力値): 165(20)-x-116(4)-203(252)-112(4)-133(228)
技構成 : ゴールドラッシュ/シャドーボール/10まんボルト/パワージェム
もちもの : こだわりメガネ
テラスタイプ : ノーマル
調整意図 :
- S - 最速ラウドボーン意識
- C - 特化
第二の三番手候補。採用理由は上記のとおり。
場に出てトリックしている暇があることがほぼないので、4Wで技範囲を広げた。
それ以外は書くことが特にないくらい典型的なポケモンで、しかもスペック通り強かった。耐久に振ってねちっこく戦うサーフゴーが多く、それらに強く出られるこの型は環境に刺さっていたと思う。
ラウドボーン
実数値(努力値): 179-x-120-162(252)-96(4)-129(252)
技構成 : フレアソング/シャドーボール/テラバースト/オーバーヒート
もちもの : とつげきチョッキ
テラスタイプ : でんき
調整意図 :
- S - 中速勢の上を取ることを期待して最速
- C - 全振り
見せ合い画面性能で採用。選出回数は0だった。
ミミッキュ
実数値(努力値): 145(100)-156(252)-100-x-125-134(156)
技構成 : じゃれつく/シャドークロー/なげつける/かげうち
もちもの : でんきだま
テラスタイプ : ノーマル
調整意図 : とくになし
選出画面の賑やかし。選出回数は0。
【選出】
・ + + ( or )
これだけです。テラスタルは基本3匹目に切ります。考えることもあまりなくて楽でした。
【反省点】
ミミッキュやラウドボーンの枠を適当に決めてしまったが、ここをもう少し煮詰められる気がした。
例えばこの構築では、相手の初手ソウブレイズがかなり厳しい(とくにタラプ、チョッキ)。ほかにもいくつか苦手なポケモンがいるため、ある程度の初手性能を保ちながらハバタクカミの弱点を補完できるポケモンを見つけられれば勝率を底上げできたかもしれない。
ミミッキュのせいで若干対面構築っぽさが出てしまうのも美しくないかなと感じている。
また、大会に潜る姿勢も自分には不足しているものだなと感じた。レート1700台になると、対戦の楽しみよりも負ける怖さが勝ってしまう。今後も予選に真剣に取り組むつもりなら、どうにかして克服するべきだと改めて思った。
【さいごに】
最終結果。
アイデアを共有してくれたこげぱんありがとう。
彼はもっといい成績を修めているのでリンクを貼っておきます。
どくびしゲンガー + レッカミミッキュ + みがわりたたりめレイスポス の構築がキレイ&強いすぎて好きだったので勝ってるか気になります。