ポケモンSVシングル シーズン1環境

シーズン開始前

ドラパルト、ミミッキュキノガッサ等の既存の強力なポケモンのほか、準伝説、パラドックスなどが評価される。ガッサの胞子など厄介な補助技を防げるサーフゴーや、捨て台詞を新規習得していたオーロンゲもかなり注目されていた印象。

 

12/1(ルール発表時)

 

準伝説、パラドックスの使用禁止が唐突に公表され、環境への評価は大きく修整されることになった。

この変更により大きく注目されたのがラウドボーン、キョジオーン、ヘイラッシャといった新しく卒業した受けポケモンだ。元々注目されていたが、環境の種族値がやや減少したことで受けポケモンを突破しにくくなるのではないかと予想された。

 

ランクバトル開始後

 

ランクバトルが始まってから大きく注目を浴びたのがマスカーニャだ。高いすばやさと草悪妖の技範囲が優秀で、先制技のふいうちと合わせて対面性能に優れていること、はたきおとすでとりあえず仕事ができることなどが評価された。主要なもちものはきあいのタスキで、特性はふいうちのリーチを意識してしんりょくを採用するプレイヤーが多数だった。

この結果として、きあいのタスキを競合するキノガッサはランクバトル開始前の環境に比べて大きく数を減らすこととなった。

 

さらに、サザンドラも数を増やした。特筆すべきは高火力なあくのはどうによるサイクル破壊性能で、上を取られると怯みの恐怖か、裏のポケモンへの負荷かの選択を迫られる。テラスタルとの相性もよく、メジャーなはがねやどくテラスタルは、ふゆうによるシナジーがありながら元々の弱点を消すことができる。

 

こうして悪タイブが増えた帰結として、フェアリーテラスタルで奇襲をかけることで対策にをとるプレイヤーが増えた。

その象徴的なポケモンがフェアリーテラスタルロトムである。フロストフォルム以外のロトムは、サザンドラを初めとした高火力ドラゴンタイプの役割対象であり、居座られることが多い。これを利用して初手からテラスタルを使い、テラバーストで相手のドラゴンを逆にカモにする立ち回りが流行した。

このような立ち回りはロトムに限らず、一見ドラゴンの役割対象に見えるポケモンがフェアリーテラバーストを放つ光景が散見されるようになった。

 

また、マスカーニャのほとんどがタスキしんりょく型であったのが、スカーフへんげんじざい型も多く採用されるようになった。とんぼがえりによる偵察性能のほか、相手のタスキマスカーニャに対面で勝てるなどの強みがある。

 

環境のフェアリータイプが増えたことによって、評価を上げたポケモンの一匹がドドゲザンだ。ゴーストに強い悪、フェアリーに強い鋼のタイプを持っており、耐性と攻撃性能の両面が評価され数を増やした。

飛び交うフェアリー技に対して立ち回りを安定させるため、その他のタイプ受け要因も増加した。後出しからテンポを取れる技を持つモロバレル(キノコのほうし)、ジバコイル(ボルトチェンジ)、ドオー(あくび)などがその代表例と言えるだろう。